部下の心を「感じ取る」には?

組織における人財育成が重要視されていますが、管理職の方からよく聞く悩みは、「部下が何を考えているのかわからない」「メンタルが弱くて、すぐに委縮してしまう」などがあります。そのように感じてしまう背景には、

●上司もストレスを感じていて、業務が忙しくて部下の育成にまで時間が回らない

●一方的に伝えたいことを伝えてしまっている

●相手のパーソナリティ特性を理解していないから、誰にでも同じような指導や対応をしてしまう

などがあります。

業務によっては、スピード重視、専門性や対人関係能力が必要だったり、適性や能力の問題なども関わるので、人財マネジメントにおいては、一人ひとりの才能を重視した採用や「キャリアコンサルティング」が重要です。でも、せっかく採用した人が、職場の人間関係や仕事の量が多すぎるなど環境になじめずに、離職してしまうケースもあとをたちません。

■部下の「価値観」を理解していますか?

ある人財育成のグループコンサルティングで、あらかじめ用意しておいた「価値観シート」に、自分が大事だと思うことに「3つ選んでもらう」ということをしたのですが、その後、同僚同士で相手が「何を選んだのか」を予測してもらいました。ところが、これが・・全然、あたらないのです!「これでは、部下が何を考えているのかわからない・・」と全員、納得顔。「さらには家庭でも・・」というつぶやきまでありました^^

 

10000人以上の人財採用面談や育成、個人コンサルティングを通じて感じてきたことは、

コミュニケーションをする際に重要な「無理なく、自然体で、本音を語る」場が少ないということです。

新人時代は誰もがフレッシュだったと思うのです。「あれもやってみたい、これもやってみたい」と希望に燃えて、面接時に答えていたのではないでしょうか?ところが、数年すると周りの雰囲気に合わせてしまい、自分の意見を言わなくなってしまう人が増えてきます。たとえ、良いアイディアややりたいとと思うことがあっても、例えば、頭ごなしに命令されたりした経験が繰り返されると、本音を言わなくなってしまうでしょう。

■心の風通しを良くするコミュニケーションとは?

前回、「部下とのコミュニケーションの特効薬は」?の中で、大事なポイントをお伝えしましたが、まず、自分の「価値判断」を入れずに、相手の立場になりきって物事を考えるということです。「禅マインド」ともいうべき、相手を受け入れてあげる姿勢=「オープンマインド」が大事なのです。毎月、経営者やビジネスマンと座禅をしてきましたが、これは、「頭でわかっていても、できない」「つい、言いたいことを一方的に言ってしまう」という意見を聞きます。そのようなときには環境を変えてみること。いつもの延長ではなく、意識して、

静寂な時間と空間を創ること 

これがとても大切なのです。さらに、この場では、何を言っても大丈夫だという雰囲気を創ることです。 できれば、定期的に、時間と場所を決めて行うこと。会社であれば、1週間ごとに、部下と面談をする、1カ月に1回は定期ミーティングを開くなど。十分に聴いてもらえたことで、満足感や安心感が生まれ、人間関係が驚くほど良くなります。それが、いざというときの信頼につながっていくのです。

お互いが、「オープンマインド」でリラックスしてコミュニケーションすることで、結果として組織のチームパフォーマンスが向上します。

前回の繰り返しになりますが、

●部下との「個別面談」で大事なポイントは

1.相手の話を「さえぎらない」で聴く

2.部下の「パーソナル特性」(感情、思考・行動)をよく観察する

3.実際に「コミュニケーション」をしながら、反応を見る

この3点が大切です。

さらに、「答え」を急がない!という姿勢も大事です。

■話を「聴く」ための姿勢とは?

禅では「身心一如」といいますが、大事なことは、「相手と一体となって聴く」という姿勢です。

「聴く」とは、「耳、目、心」で聴くこと。

ただ、「聞き流す」のとは、異なるということです。お話を「聴く」ということは・・

1.相手のパーソナリティを尊重すること

2.同じ仲間意識を持っているという姿勢を伝えること

3.相手の伝えたいことを、神経を研ぎ澄ませ、全身で「感じ取る」こと

その上で、組織の目標を共有し、現在進行中の業務の目的などを説明し、相手にフィードバックすることが必要です。

■全ては「観察」から始まる

マネージャーは、日頃から部下を観察して、「部下の変化」を感じ取ることがとても大切です。「そうはいっても、何を観察したらいいのでしょうか?」という方が多いのも事実です。どのような思考パタンに反応し、どのようなときにストレスを感じたり、怒ったりするのか、まず、知る必要があるのです。全ては「観察」から始まります。

人は、「固有の反応パタン」を持っていて、その「固有のパタンに反応する生き物」でもあります。そのためには、気づくきっかけが必要です。ただ、一人で行うよりも、グループで行うと、多様な「価値観」があることに気づくことが多いです。ですから、人間の心理を良く理解した専門家、ファシリテーターの存在が必要となります。

また、会議の前には、全員でマインドフルネスをして、リラックスしてから、意見を聞くようにすると、不思議と相手の意見に耳を傾けることができるようになります。初めから大きく改善するのではなく、小さなことから始めてみること。最初は短い時間で、少しずつ行っていくことをお勧めします。

「グループコンサルティング」によるケーススタディについては

部下とのコミュニケーションの特効薬は?⇒こちらをご覧ください

 

(株)キャリパース代表
人財育成&・メンタルケアコンサルタント
伊東明子

 

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