「両忘」が調和を生み出す

平成を振り返ったり、令和に向けて準備している。何かやり残したと感じたり、日程調整にふと迷う瞬間はありませんか?そんなときは、「両方を忘れて、一度リセットしてみる」。ふと思い出すのは、「両忘」という禅語。こちらは、「りょうぼう」と読みます。耳慣れないかもしれませんが、少し低音で何度も唱えてみると不思議な響きを感じます。「言霊」と言われるように、言葉に深い意味と味わいがあり、大好きな言葉です。

「両忘」とは、中国の・宋時代の程明道(ていめいどう)の定性書(ていせいしょ)に書かれているもので、「物事を二つに分ける考え」を忘れることを意味します。私たちが日常において、「お金持ちと貧乏」「美しいか醜いか」「頭がいいのか、悪いのか」など何かに分類しようとしています。そういった”白か黒かという二元的な考え方”をしていることを忘れるように説いているのです。

振り返ってみれば、愛と憎、苦と楽、善と悪、生と死、内と外と2つに分けることによって、周囲と対立を生み出していると気づいたことはないでしょうか?そのようなときは、一度、両方忘れてみる。例えば、他者との比較や対立があったとき、「自分のことも相手のことも忘れる」。ここに、「両方」の深い意味があると思うのです。

人それぞれ考え方が違い、人生には、苦も楽も「どちらもある」という認識。つまり、相対的な考え方を断ち切り、これらを超越し、それに囚われている心を払いのけること。「苦にあっては苦を忘れ、楽にあっては楽を忘れる」。高い次元で物事を捉え、”相対するものを一つ” にした絶対の世界を体得するよう禅は教えてくれているのです。

両忘することで、対立する概念を断ち切ること

自分を忘れることで、人間本来の純粋な自分に戻ることができる

禅の神髄が、ここにあります。

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令和元年、「両忘」で自分に目覚め

「両忘」が調和を生み出す

そんなメッセージを感じました。

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(株)キャリパース代表
心×才能 可能性を拓く専門家
伊東明子

 

 

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