タオ(道)~心を空にする人~

7月になりましたね。小雨のときは鳥たちがさえずる。夏を迎える準備をしている感じがします。鳥の鳴き声と共に、”どん”と音がしてベランダに出た・・GW明けのことを思い出しました。鉢が倒され、土があふれていました。その鉢には、花やハーブが植えてあったわけではないので、あれ?不思議だなと思ったのです。あの鳴き声は、カラスかな?わざわざその鉢を倒していったとしたら”何かのお知らせ”かな・・と。

私は、どこに住んでも、ベランダにはシーズンごとに、たくさんの鳥や虫たちがやってきます。カラスはみな毛嫌いしますが、実は世界中の神話に出てくるほどポピュラーな鳥。あるフランス人は、カラスの黒い羽に魅せられて、美しいとペン立てに立てていました。「決めつけない」ということはとても大事なことかもしれません。ベランダの話に戻りますが、土を片づけ、倒れた鉢を拾い上げて、はっとしたのです。鉢は「空」になっています。なるほど、「空」にしなさい。というメッセージなのかと・・。

それから、急に不要な物が目につくようになり、”もう自分には合わない”と感じる物をどんどん処分していきました。文字通り、「空」ができ、スペースが生じる。スッキリした空間で、思考もどんどんクリアになっていきます。古代からリーダーたちはたくさんの物事を判断していかなくてはいけない。だから座禅やマインドフルネス瞑想をする人も多いと思います。特に、タオに生きる人は、あらゆるメッセージを大事にしながら微笑んで生きている。ふと、思い出すのは、鹿島祥造さんのタオ。老子。

~第49章 心を空にする人~

心を空にする人は、だから

定まった意見なんか持たない。

その人がリーダーになると、

人びとの考え方や感じ方に

どのようにでも応じられる。

その人は言うだろうー

「おれは、善(よ)いものは、善しとするさ。そして

悪いものも善しとする。

それこそタオの本当の<善さ>なんだ。

おれは正直ものを信用するさ。しかし

不正直者だって信用する。だって

それがタオの本当の<信じ方>だからさ」

こういうタオの人は、

世の中にいても

囚(とら)われないでいる。心は

誰にたいしても自由でいられる。

人びとはみんな口や耳や目を働かせ

あれこれ言ったり見張ったりするがね、

タオの人は幼い子みたいに、

微笑んでいるのさ。

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囚われないということ。

まずは自分自身の身の回りから。

自分自身の心から。

思い込みから自分自身を解き放ち

年齢や性別、国籍を超え、

丸くなって、つながりを感じられますように。

 

(株)キャリパース代表
心×才能 可能性を拓く専門家
伊東明子

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