整理整頓して、”大事なことに集中”する
空気が澄んで清々しいですね。やりたいことをいつでもできるように持ち物も思考もシンプルにして身軽にしておこうと思い、書類の整理整頓を始めたとき、ふと思い出したのがイギリス人の上司。以前、外資系金融に勤務していた頃、出張で東京にくるたびにデスクに書類がないか歩き回って確認していました。紙が一枚でもデスクにあれば「ペーパー!!」と指差して片づけるように指示していました。大事な書類が飛ばないように、金融機関の窓は自分では開けられないようになっていますが、ここまで徹底的に整理整頓をするように指示された方は初めてでした。
それ以降、国内外の色々なリーダーの方とお会いしましたが、成功しているリーダーの方に共通するのは、「シンプル思考」で余計な物を持たないということ。目標が大きい方程、大事なことに集中するために、余計な物を取り除いて、集中できる環境を作っているのです。もちろん、一人でそれをやっているわけではなく、秘書やアシスタントの方のサポートがあってのことですが、大事な書類をなくす、探す手間を省く、迅速に行動できるようにするなどたくさんのメリットがあります。デスクの上に置く物を整えて、すぐに仕事がとりかかれるようにすることで一日がスムーズに運べそうですよね。「物を整えることは、心を整えること」につながっている。最近、そのことをつくづく感じます。
こと書類に関していえば、判断に迷うこともありますよね。整理整理に共通するポイントは、まず、対象となる物を全部取り出して「必要」「必要ない」「どちらでもない」に分類します。書類の場合は、「必要ない」ものをボックスに入れてまとめてシュレッダーをかければ終了します。問題は、「どちらでもない」に関する書類の整理。これはあらゆる物の整理に共通しますが、すぐに判断できない場合は、いったんボックスに入れておいて定期的にそれを見直し、再び、「必要」「必要ない」「どちらでもない」に分類していきます。
「分類」して安心してしまいそのボックスを全然見ないという場合もありますが、それは、必要頻度が低いということ。あなたにとっては、あってもなくても良いものかもしれません。今年は災害が多くありましたが、「いざというとき高価な物が壊れても全然平気だった」と国内外で何度か大きな災害を経験した友人は言っていました。「いざ」というとき、必要な物ってそれほど多くはないのですよね。災害が身近にあるからこそ、「自分にとって、大事なことは何だろう?」という視点で考えてみると、案外すんなり物を手放せたという人も多いのです。年末年始は、「不用品をゆずってください」といったキャンペーンのチラシも目につきます。捨てるのはしのびないという物は誰かの役に立つのであれば処分できそうですね。
変化の時代。人生何があるかわかりません。だからこそ、身の回りの整理整頓をすることは、これから先、自分の人生にとって”大事なことに集中”するための大事なステップ。気乗りしないときも時にはありますよね。そのようなときこそ、整理整頓を集中してやってみる。「物」を整理すると、実は、「心」も整理されるのです。やりたいことをやるために、不要なこと、物を「手放すリスト」を創る。自分らしさを活かして活動できるよう、まずはデスク周りを整理して、一日の流れを整えてみてはいかがでしょうか?
(株)キャリパース代表
心×才能 可能性を拓く専門家
伊東明子
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