人生は”らせん状”に展開する
人生には色々なことがありますよね。思い通りにいかない、なんでこんなことが起きるんだろうと思ったことはありませんか?そんなときは思い出して欲しいのです。それは、人生は”らせん状”に展開しているということ。森羅万象、全ての事象は、それだけが単独で存在するのではなく、「陰」と「陽」という相反する形で存在し、それぞれの営みが繰り返されているということです。いわゆる「陰陽五行」という考え方です。
NYのグッケンハイム美術館をご存知でしょうか?白亜の”らせん状”の建物で、日本の帝国ホテルを設計した巨匠フランク・ロイド・ライトによる建築です。私は、建築や美術鑑賞が大好きだった20代の頃、この美術館に行ったときの衝撃を今でもハッキリ覚えています。”らせん状”の階段を下りて、天井を見上げる・・。そこに存在したのは、美しい”渦巻”。本当にきれいでした。自然と人、アートを一つに融合していく巨匠のアプローチに、さすがだなと思ったものです。
自然の中に見られる”渦巻”に、あなたは何を連想するでしょうか?かたつむり、波、稲妻など色々とあると思います。いつもそこにあるとは限らないけれど、自然界には常に存在している。それが良い形のときもあれば悪い形でくるときもある。時には、竜巻という形で。色々な形を変えてあなたの目の前にやってくる。人生もこれと同じなのです。人生が織りなす、光と影(写真のイメージ)。これは、光と影が交互に繰り返されているという意味ではなく、「陰」と「陽」が同時に存在しているということなのです。
このことを理解していると、人生に起きるあらゆる現象を観察できるようになってくるでしょう。例えば、すごく良いことがあって、順調に進んでいると思っても、次の日には、うまくいかないことが起きる。そんなときは、「一歩進んだけど、今日は4歩下がった感じかな」というように、らせん階段を上ったり、下りたりしているだけなんだと思ってみる。人生はすごろくゲームみたいだなと今置かれた現実を眺めてみる。
ヒマラヤ登山などのベースキャンプでは、ずっと登り続けるのではなく、少し下山しながら、高山に徐々に身体を慣らしていくそうです。私自身は、3000メートルの山に登ったときに、途中立ち止まりながら、一歩、一歩進むことで見えた、”光り輝く景色”と人生が重なりました。山の頂上から山のふもとを眺めると、それは”らせん状”に見えたものです。以来、「人生は”らせん状”に展開する」というのは、私自身の考え方の根底にあり、「セルフケア」はもちろん、「未来展望コンサルティング」や「メンタルトレーニング」の中で形を変えてお伝えしてきました。
一見、良くないと思ったことでも後で振り返ったときに「あのときの経験があったから今がある」と思ったことはありませんか?私は会社員時代から、多くのリーダーがこの言葉を口にするのを聞いてきました。また、お客様も一歩引いて自分自身を見ることができるようになると、このような考え方になるのを見てきました。一見マイナスとも思える出来事の中に、プラスとなる側面があるということです。
全ての出来事は、あなたへのメッセージなのです。
全ては、あなたが目覚め、輝く人生のために存在する。
全ては、あなたの「生き方」に繋がっているのです。
あなたの人生に光が見いだせますように。
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(株)キャリパース代表
心×才能 可能性を拓く専門家
伊東明子
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