”人に影響されない”自分を創る
人生で「あの経験があったから成長できた」と思えたことはないでしょうか?ストレスや人生の転機を乗り越えるとき、その経験をプラスに捉えて「自分の言葉」で表現できると、表情が豊かになってきます。本当に目がキラキラして素敵なんですよね。入社後数年してキャリアの棚卸をする際、「強み」「弱み」を書いてもらうと、圧倒的に「弱み」の数が多くなっています。人と組織が展望を持って“今”を輝いて生きるために、行くべき「方向性」を定め、自然体でキャリアの花を咲かせ、”心”を軽くしていくお手伝いをしていますが、一人ひとりの才能の開花はもちろん、抱えている不安やストレスから解放することが大事だと思っています。一輪の花は雑草を取り除いてこそ、活きるのですから。
特に、キャリアの節目にいる社員への個別面談では丁寧なヒアリングをしながら、「弱み」を「強み」に転換する作業を心がけています。組織(職場、家庭、コミュニティー)の中にいると、人の影響を受けてしまい、知らないうちに人と比較して「自分はダメなんだ」と思い込んでいることがあるからです。特に、人に影響されやすい人は、それだけ場の雰囲気に敏感だということ。「感受性が豊かな人」とプラスに捉えて、まずは「自分の言葉」で自分の良さに気づいていけるようにしています。
やり方はとてもシンプル。まず、自分の「強み」と「弱み」を書いていきます。その際、「弱み」の数と質が課題となります。ネガティブな記憶が強いと、与えらえたGIFT(才能)を消し去るほどの強いインパクトを与えてしまうからです。例えば「弱み」が「チャレンジし過ぎて失敗してしまう」であれば、どのような場面でそうなっているのか?を具体的にインタビューして、そのシーンを特定していきます。次に、その「弱み」が「強み」の裏返しでないか?俯瞰してみてみます。「一人でどこでも行動できること」が「強み」に感じていたのに、行動して失敗が増えたことで落ち込んでいたとしたら、「チャレンジ精神があるからこそ、失敗もあった」というように、自分の言葉で表現していくことで気づきを深めていきます。
さらに、かつて良いパフォーマンスを発揮していたシーンを思い起こしてもらい、アリアリとその場面をイメージしてもらいます。「人は思い込みの動物」と言われるように、ひたすら「良いところ」「素敵な自分」「なりたい自分」を表現して時を刻んでいくよう意識してみる。プラスの表現が「不安」を上回ると心が軽くなって行きます。「習慣は第二の天性」と言われるように、「弱み」を早めに、「強み」に転換していくことで、もともと持っていたGIFT(才能)を使って、自発的に行動しようという意欲がわいてくるのです。
どんなプロフェッショナルも最初はみな新人。飲みに行った席で、リーダーたちがいつも楽しそうに話すのは「いや~あのときは、大変だったよ」という話が多いのです^^。その一言に、周りがホッとするということはよくあります。どんなに周りが偉大な人に見えたりしても、ただひたすら、出来事と自分がどのように反応したのかを「観察」して、記録につける。毎日こまめに記録し、1週間分を振り返る。自分を俯瞰するトレーニングを通じて、あらゆる経験を「自分の言葉」で表現する。それを「一定期間継続」することで「自信」や「生産性」が飛躍的に向上します。
目指す「方向性」を明確にしても、時には、悩むこともあるものです。組織でもがいた経験や、つらかった人間関係など自分が学んだことを人に伝えたり、教える場面を持つとさらに学びが深まり、表現がブラッシュアップされていくと思います。
(株)キャリパース代表
心×才能 可能性を拓く専門家
伊東明子
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