「違いこそ力」~チームビルディングに活かす~

先日、目の前に現れた3人のドイツ人が、かつてイギリスの会社で働いたときのコアメンバーにそっくりでビックリしました。身振り手振りが大きく、おしゃべりで愉快なタイプ、クールで表情をかえない冷静なタイプ、ときどき諭すようなマネージャータイプの3人の後ろを歩きながら、リーダーシップと「違いこそ力」というチームビルディングについて大事なことを思い出させてくれました。
一人のリーダーの前向きな考え方が、100人に影響を及ぼすっていいますよね。リーダーが考えること、口にだすこと(想い)が波動となり、スタッフに広がっていく。普段から、ポジティブな物の考え方をすることがいかに大事だということは、危機のときこそ実感します。たとえ、望まない現実が目の前に起きたときでさえ、「大丈夫だ」とすぐにポジティブな言葉を発する。その強い「言葉」に一致団結してチームがまとまるという体験を何度もしてきました。では、素晴らしリーダーかどうかの判断基準はなんでしょうか?
それは、「笑い」があるかどうかなんです!
プレッシャーやストレス、危機と背中合わせの場面に直面しても、イギリス人リーダーのユーモアはさすがだと思うことが多かったのです。
■良いチームを創るリーダーの条件とは?
大企業、ベンチャー企業問わず素晴らしいチームを創ってきたリーダーと接して感じたことをあげてみると・・
- 言葉(想い)と行動がみごとに一致している。
- 現実に起きていることへの認識(現状認識)が非常に素早く、リスクに対する察知能力が非常に高い。
- オープンマインドでリラックスして自然体。感情のコントロールがうまい。
- ユーモアがある。(心に余裕がある証拠)
- 自分より優秀な部下を探している。(ポジションを奪われるというネガティブな考え方ではなく、それによって自分のパフォーマンスがあがると考えている。)
つまるところ、リーダーの感情、ムードが場に影響を与え、左右している。リラックスして自然体のリーダーの存在は、場に一体感を与えるのです。
■タイバーシティ実現へ向けて
AIの導入で人と人の”つながり”が希薄になっていますが、無言で笑いのない空間に、長時間身を置いてコミュニケーションがなければ、スタッフは、無表情になってしまいますよね。このようなときだからこそ、リーダーは、オープンマインドで、ポジティブな言葉を発して、一致団結することが大事だと思います。
グローバル化に伴い、多様な価値観や文化を受け入れたダイバーシティ実現への取り組みはとても重要です。企業だけに限らず、子供の育成においても、コミュニティをまとめていくためには、以下の「3C」が大切だと思います。特に、日本人は調和を重んじるために、アイデンティティの確立が難しいように感じます。
•Connection(つながり)
•Communication(対話)
•Consiousness (意識)
多様な「考え方」を受け入れるには、最初はマンツーマンや小グループで指導するなど、ある程度「考え方」の枠組みが必要ですが、リーダーの立ち振る舞いを真似しているとだんだん周りの人も似てくるから不思議です。まずは、基本となる部分をポジティブなリーダーから学び、だんだん、自分らしいカラーに染めていけばいいと思います。
人はみな長所と短所がありますが、それは紙一重で、プラスにもマイナスにもなるものです。チームは良い所と悪い所を補ってこそ。優秀な上司は、優秀な部下を周りに置きます。それが、自分の欠点をカバーしてくれて、チームパフォーマンスをあげるということをわかっているからです。
さらに、人財育成では、「成功」の中に潜む「失敗」、「失敗」の中に芽生える「成功」を見出す視点が大切です。「成功」も「失敗」も紙一重。危機のときこそ、それを乗り越えた経験がポジティブな「感動体験」を生み出すのです。人財育成は、長期的視点で実践することが大事だと思います。
弊社では、一人ひとりに与えられた、あふれる「才能」を活かし、人財に変える「人財マネジメント」、リラックスしてパフォーマンスがあがるように、日々のトレーニングを通じて「達成感」をプロデュースしています。
「ダイバーシティマネジメント戦略詳細」については、人事制度改革・企業研修をご覧ください。
(株)キャリパース代表
心×才能 可能性を拓く専門家
伊東明子
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