社員の”モチベーションを上げる”リーダーの一言

職場の会議で「なんでも言ってください」と言われても、発言する人が決まっていたり、「言っても無駄」という雰囲気になっていたりしませんか?年齢、性別、立場を超えて、素晴らしいリーダーは、謙虚に相手の話を聴いたり、雑談をしたり、ミーティングの場で職場の人間が何を考えているのか把握しようとする姿勢がみられます。

外資系企業にいたとき、経営層やマネージャーが現場を回って声をかけたり、ジョーダンで周りの雰囲気を和ませたりして、活気ある雰囲気作りをしていました。また、転職したばかりの会社に、週末出社した際、シーンと静まるオフィスで、「ごくろうさん」と声をかけてくださる方がいました(その方は、支店長だと知ったのは少したってからでした!)

日本の企業に転職して、会社の立ち上げに携わった際、女性社員は制服を着て言いたいこともいえない雰囲気で居心地が悪そうにしていると感じました。ところが、グローバル化に伴って、チームでパフォーマンスを上げてきたメンバーの意見を聴きたいと当時の副社長がランチミーティングをしてくださる機会がありました。その後も、人財採用などで夜遅くなってエレベーターに乗ったとき、「ずいぶん遅いんだね。大変だね」と声をかけてくださいました。

立ち上げという環境では、一人ひとりがリーダーの役割を担う機会が多いものです。過剰な労働にも関わらず、なぜあの時、”あんなに頑張れたのだろうか?”と思うことがあります。意欲あるチームメンバーもさることながら、そこに、リーダーの存在が大きかったからだと思います。以前働いた会社が合併し、チームで移動した会社は、不本意なことにパフォーマンスをあげながらリストラされ、誘われてチームで動いた会社の立ち上げで、これからどうなるかもわからない・・。

そのようなときに、「あなたはどう思うか?」という意見を聴かれたこと、ほんの少しでも経営層やマネージャーからねぎらいの言葉があると、「頑張ろう!」という意欲がわいてきたのです(少なくとも1週間は・・)このような経験から、経営層やマネージャーが、年齢、性別、立場を超えて、あらゆる価値観の異なる人から意見を聴くという姿勢が、職場を活性化するという認識に至りました。それが、一人ひとりの才能や可能性を拓くダイバーシティマネジメントの考え方や「組織展望コンサルティング」の原点となっています。

価値判断を入れずに、「相手の話を聴く」というのは、リーダーに必須のスキルであると思います。ただ、組織(職場、家族、コミュニティ)でこれができる人は非常に少なく、高度な技術でもあります。なぜなら、社内ではできても、身近な人(家族やパートナー、友人など)には、ついおろそかにしてしまいがちだからです。当たり前のことですが、家族であっても一人ひとりは全く異なる存在。考え方や価値観の違いは・・山ほどあると思います^^。

それでも、ねぎらいの言葉や相手を理解しようとする姿勢があれば、”大きなズレ”が生じずに軌道修正することができると思うのです。子どもから大人まで人は、誰かの役に立ちたいという欲求を持っています。こと、上司と部下のコミュニケーションに関していえば、「誠実」に対応する姿勢が大事(まなざし、姿勢、エネルギーなど非言語を含みます)その上で、「相手の話を聴く」⇒「意見を求める」というプロセスが必要になります。

良くも悪くも、リーダーの「一言」が人生に及ぼす影響は身に染みています。だから、リーダーは、組織の「方向性」を示し、心の風通しを良くするコミュニケーションで若手や女性社員の発言の場を持ち、多様な「価値観」を受け入れる土壌を作ることが大切です”誰かに見守られている”という「安心感」「一体感」があるから羽ばたける。良きリーダーの存在は、時空を超えて影響する。それが、組織を変える原動力につながると思っています。

「方向性」を示し、自然体でキャリアの花を咲かせる「組織展望コンサルティング」についてはこちら

 

(株)キャリパース代表
心×才能 可能性を拓く専門家
伊東明子

 

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