ストレス対処に向けて「人生の総合力」を高める

風が心地よくなってきましたね。熟睡できない、ストレスがたまっているときは、”今は、人生で問題解決にあたるべきとき”と捉えて、今後、頑張らなくていいように3か月間で”○○をしよう”ということを目標にしてみる。私の場合は、両親の病気が同時に進行し、病院や色々な手配であっという間に過ぎていく。この2か月そんな日々が続いていました。

「今後、頑張らない体制作りのために頑張る」「明日は頑張るのや~めよう」と言って、眠りにつく。なんだか変な理論なのですが、これによって朝、きちんと起きて行動が起こせるのです(笑)。先が見えにくい中でも、あえて期間をもうける。「期間限定」だと思うからこそ、頑張れる。そんな感じです。人生で自分でコントロールできることとできないことがありますよね。まず、それを見極めること。その上で、「自己コントロールできることだけに3か月集中する」というように目標を設定するのです。あくまでも目標で、「緊急度合に応じて優先順位」をつけるため、日々変動も、変更もあります。ですので、1週間で見直す、1か月で見直すというふうに多少、寛容な態度を保つことも必要です。

「自分でコントロールできること/できないこと」にわける、他者にヘルプを依頼する、問題を新たな視点で捉え直す(これは一人では難しい場合もありますが・・)今、考えなくてよいことは手放すなど、問題と感じたことをどんどん分解していき、整理することが大事だと思います。この際、次の流れで問題を整理すると良いと思います。

1.「問題」の全てを書きだす(箇条書きでOK、できればパソコンで)

2.自己コントロールできること/できないことに振り分ける(Yes、No)

3.No.の場合⇒他者にヘルプを依頼する(頼れる人や専門家を探す)

まず、頭の中にあるものを「全部書き出す」ことが大事です。脳は「見える化」することでストレスを軽減するからです。自分でコントロールできないことを早めに察知する能力、他者にヘルプを依頼するなど、「頼れる人を探す力」が大事になってきます。つまり、「見極める力」です。集中すべきは、「判断力」をフルに働かせること。あとは、ご縁とタイミングを待つことです。

人生では、問題解決にあたるべきとき(対処能力を高める)とやりすごすべきときがある。見大変そうに見えても人生に起きるあらゆるステージに対処できる能力はすでに備わっている」ということを強く意識してみるといいと思います。人によって人生の課題は異なりますが人生において、嫌でも大変なときはやってくる。でも、自分自身に置かれたことは、案外、問題を因数分解のように小さくしていくと、小さなときから”経験済み”だと感じることも多いかもしれません。そう考えることで、心の余裕が少し出てくるかもしれません。

いざ、その大変さが「勢いが増す」そんなときも慌てないために、あらゆることが「総合力で対処」できるようにしていくことが大事だと思います。最終的には、そこを目指していく。私の場合は、仕事、プライベートを通じて人生の先輩方から「大変な出来事」がありながらもそれを乗り越えられた体験を共有させて頂いたことがベースにあります。人それぞれ『状況」「時期」は異なりますが、「共通点」もあります。人生のあらゆるステージで出会った人、見せられている出来事は、自分にとって「必要なこと」だと捉えていれば、「いずれこういうことが起きるのかもしれない」というふうにアンテナを張ることもできるでしょう。

 ■「効率化」「時短」をどう組み合わせるか?

日頃から、仕事や家事の「効率化」、「時短」などはできるときに徹底的にやっておくと良いと思います。例えば、物を多くもたいない、フローをシンプルにする、ITの効率化を図るなど。それを追求する姿勢が無駄を手放すことにつながり、日々のイライラを解決できることにつながるからです。ところが、ときにはこの考えさえも手放す必要があるときがあります。

いざ、何かの問題が加速したときは、思った以上に時間がかかったり、思い通りに物事が進まないことがあるからです。特に、医療、介護、福祉の現場においては、患者さんが「できないことを許容する」姿勢が必要になってきます。これまでは「できること」が当たり前。しかも、「早く!」を追求してきた人、つまり、仕事で「効率化」を重視してきた人にとっては、真逆な出来事を受け入れることにもなります。まず、それを「自覚」できるかどうかが必要に感じます。自覚があっても、「繰り返し同じことを言わなければならない」など、短期的にはイライラはあると思いますが、自覚があると後々、対処がしやすくなると思います。全ては、バランスが大事ですね。

すでに高齢化社会は始まっています。さらに、2025年には、日本の国民の4人に1人が75歳上という「超高齢化社会」に突入するといわれています。介護する立場であれば、「問題解決思考」を持ちつつ、一人ひとりが上手に「時短」しながら、限られた時間でも”ゆっくりとした時間を過ごす”工夫が求められているのではないでしょうか?

合わせて下記の記事もご覧ください。

教えて!心のドクター「ストレスケアの再生ストーリー」インタビューstart! 第1回:『良い内省と悪い内省とは?~「なぜ」型内省と「何」型内省の違い~』

 

(株)キャリパース代表
心×才能 可能性を拓く専門家
伊東明子

 

 

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