「心から望む未来」を手に入れるには?

色々なことにチャンレンジをして、まだ道の途中という場合でも、「私は、やりたかったことをやってきたんだ!」って思えたらいいですよね。一時、キャリアアップという言葉がさかんに言われたものですが、本来、キャリアには、アップもダウンもない。もっと、自分のフィーリングを大切に、自分がしたいと思うこと、「心から望む未来」を創りあげてほしい・・そんな想いでキャリアコンサルティングをしてきました。

■「今、感じている」ことが行動の起爆剤となる

「心からの望み」に気づき、過去も全てを認めてあげたとき、小さな奇跡が起きる。そんな感動シーンをたくさんみてきました。でも、自分の「心からの望み」に気づくことって難しいですよね。ときには、嫌な部分と向き合わなければならないときもありますから。世間や他人の価値観を取り入れた「目標設定」をしてしまった結果、なんだか自分のやりたかったことと違ってしまった・・理想と現実のギャップで身動きがとれなくなってしまったという経験はないでしょうか?

魂レベルでは、本当はやりたいことはわかっているけれど、それを実現する方法がわからずにあきらめてしまったのかもしれません。自分の内側から感じる「理想の自分」と実際の行動が違うと、不協和が生じてカラダが動かなくなってしまう場合があるからです。これまで、人生、仕事の転機に多くの方の「キャリアコンサルティング」や「メンタルトレーニング」を通じて感じてきたことは、なんだかイライラする、モヤモヤする、落ち着かない。実は、そんな感情の中にこそ、「行動のエネルギー」が潜んでいるということです。

感情は、あなたが向かう「方向性」が正しいかを教えてくれるバロメーターとなるからです。

■「未来展望コンサルティング」で最初にみるべき3つのポイント

一人ひとりのGift(才能)に気づき、自分らしい未来を描く「展望コンサルティング」で、最初に把握しておくポイントが3つあります。

point1:キャリアパースペクティブ(展望)「パースペクティブ」=どのような未来の展望を描いているか?

point2:「今、ここ」にリラックス、集中できているか?

point3:譲れないライン=「価値観」(「価値観」=あなたが大事に考えていることは何か?を確認しています。

要は、point1~3に整合性があるかどうか、整合性がない場合は、”今”何にストレスを感じているのか、さらに、理想と現実のギャップに隠されている「価値観」が、本当にその人の「心から湧き出る想い」なのかをみています。

「価値観」は「ライフ、キャリア、マネー」プランと密接に結びついているからです。

 

 

「お金を稼ぐことが大事」だと思って、それを実現するキャリアプランを立てて目標を達成したけれど、なんだか幸せではない。もっと、もっと追いかけるうちに、リラックスどころか、つねにぴりぴり・・家族ともぎくしゃくしてしまい本当に望む未来がわからなくなってしまったという方をたくさんみてきました。そのようなときには、他の人の「価値観」に覆われてしまった「価値観」が本当に正しいのか、自分自身に問いかけていく必要があります。

一枚、一枚、薄皮をはがすように、「殻」を割って、本当にやりたいことを見つける作業を一人でやることは痛みを伴い、長続きしません。また、自分に与えられたGIFT(才能)に気づくこと。自分らしい目標を設定することは、実は難しいのです。だからこそ、信頼できる専門家に客観的に見てもらうことがとても大事だと思っています。

■「強み」を見つけるには?

ある50代の男性の方が、仕事の依頼が減ってきて、危機を感じていらっしゃいました。当初はお金の問題を解決したいという相談内容だったのですが、「本当に望む未来」がわからないからモヤモヤされていると感じました。「50歳になってもまだ自分のやりたいことがわからない!」「独立して生きていくために強烈な武器が必要だけど、自分の強みがわからなくなってしまった!」という自分にふがいなさを感じて、自分を責めていたのです。

日本人の精神性の一つに「謙遜」という文化が根付いて、仕事にもまれているうちに、自分が何者かわからなくなってしまう・・。私もそうでしたが、自分が得意だと思っていることは、当たり前すぎて「強み」だと思っていないことがありますが実は、ここにヒントがあります。私は、子どものときからたくさんの人に囲まれ、色々な人がいるものだな~と感じていました。また、なぜか周りに双子が多かったのですが、周りは「全然見分けがつかないなん!」なんて言うのですが、なぜか顔の違い、性格の違い、運動神経の違いなど・・今でも鮮明に思い出されるのです^^

金融機関で運用の仕事の傍ら、立ち上げで採用面談や育成をしていたある日・・

「一瞬で人の違いがわかる」というGIFTを与えられた

のだと感じたことがあります。また、その方が気づいていないGIFTに気づき、それを活かす場を提案することを得意なんだと自覚したのです。それは子どもの頃から、ごく自然にやってきたことで当たり前すぎて自分の「強み」だとも思わなかったのです。あなたが子どものときから当たり前にやってきて、得意なことは何でしょうか?それが、あなたの「強み」の一つとなります。

■才能開花し、海外で社長になった青年

ある金融機関での採用面接で、小鳥のように震えた20代半ばの青年がいました。当時、運用は未経験者でも適性があれば採用するという提案を企画して、私が採用担当になったのですが、どうみても線が細いということでなかなか上司は認めてくれませんでした。ただ、「どうしてその職業をしたいのか」「どのようなことを今後していきたいか」「どうしてそれを自分はできると思うか」ということを一生懸命書いた文章にぴんとくるものがありました。

「本当にそれをやりたいという気持ちが本物である」こと。今はおどおどしてリラックスできていないけれど・・

「繊細だからこそ、メンタル面を強化すればプロフェッショナルになれる」と感じたのです。

最終的に、私がメンタル面やスキルに関して指導をするということで採用に至ったのですが、最初は不安でいっぱいだった青年は、念願の仕事ができる喜びでいっぱいで、真剣に業務に取り組み、周囲の人からも信頼されるようになったのです。また、自分が繊細であることを自覚しつつも、大胆さを身に付けるよう、感情面のコントロールも行ったのです。すると、どうでしょう。1年で頭角を現し、その後、プロフェッショナルとして一人前になり、海外で独立して運用の会社の社長となったのです!

■「心から望む」未来を拓くために

一人ひとりに与えられた可能性の扉を拓くためには、まず、与えられた「GIFT=才能」に気づくこと

そして、その「GIFT=才能」を磨く。つまり、「GIFT=才能」を掛け合わせていけばいいのです。

例えば、私自身は、人財の採用や育成を通じて人を見る目がある、人の才能を開花する、心のケアができる・・というふうに引出しを増やしていった結果、人財プロフェッショナルとして独立することになりました。ですから、○×○×○というふうに「強み」を掛け合わせ、一つひとつの「強み」をブラッシュアップさせていくと、オンリーワンを追求していけるのです。

「オギャー!」とこどもはすごいエネルギーを持って生まれてきますよね。

でも、無意識のうちに、親や周囲の人の「価値観」が反映されてしまい、自分が好きという感情にふたをしてしまっているのです。そのようなときは、「子どものときから好きだったこと」や両親に関する具体的なエピソードについても丁寧にみていきます。「経験によって開花された部分」についても見極めながら、最終的に、子どものときから「変わらずに好きなこと」に焦点をあてていきます。そうすることで、心からワクワクすることが鮮明になっていくのです。「本当に望む未来」を自分の内側から感じたとき、それは実現するのだと思います。

次回は、「ワクワクの源を探す」エクササイズについてお伝えしたいと思います。

 

(株)キャリパース代表
心×才能 可能性を拓く専門家
伊東明子

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