どんなときも「幸せの種」は見つかる

緊急なことは同時にやってくる。だから、普段から整理整頓や自己管理が大事だと痛感しました。先月末から、両親の様子が「おかしいな」と感じて、母を病院に付き添うことから始まり、検査に次ぐ検査。その間に父にも異変が起きていることを察知。母の検査の合間に、父親の病院に付き添う。そんな日々からすでに2週間以上が経過。明日もまた検査。色々な病気が引き起こす合併症の可能性があると、薬の副作用や食事制限などあらゆる生活面で管理が必要となってきます。そのときに備えて、先回りして対応を急ぐのですが、色々と同時に起こるとあせりもでてくるののです。ですが幸いにも、病院の待合室や行き帰りの道で”小さな幸せ”に気づける心の余裕は失っていなかったことです。

小雨が降ったある日、病院に行く途中で見た、露草が宝石のように見えました。葉の表面で”ころん”とゆれる小さなしずくに”命”の輝きを感じて、心の底から”美しいな”と感じたものです。梅雨もまたよし・・という心境です。

そのすぐ後に、つつじの葉が輝いているのが見えました。良く見ると、蜘蛛の巣に雨露がかかり、その中央に蜘蛛がいました。そういえば、先月から蜘蛛を見ることが多かったと気づいたのですが、蜘蛛は、網を張って、獲物を待つことから「忍耐で待つ」というメッセージだと言われていることを思い出しました。こんな風に、自然からたくさんのメッセージや贈り物があることに感謝しながら病院へと向かっていました。

ある日、MRIの検査中、待合室によちよち歩きをしだしたばかりの男の子が私を見てニコニコと微笑み、すり寄ってきました。母が検査室から出てくると、私をよそに、母のところに熱い視線をなげかけて、近づこうとするのです。とある俳優の息子さんに似たハンサムボーイ。言葉はかわさなくとも、全身で喜びを表現してくれているのです!まるで、天使の微笑みです。この笑顔に、母もイチコロで、不安もよそに笑顔になっていました。一瞬、そこは、バカンスのような雰囲気になっていたのです!

病院からの帰り道、芝生を横切ると、今度は、きれいな服をきたイギリスの女の子が、手に砂を握りしめ、なんと素足で私の目の前まで走ってきました。そして、立ち止まってしゃがみこんだので、ふとみると、その下に小さな井戸があり、そこに砂を投げて「キャッ、キャッ」と笑い、「ウォーター!」と叫んで喜んでいます。まるで、映画に出てくるワンシーンのように感じましたが・・おてんばなその子の姿に、幼い時の自分自身が重なりました。私もこういうタイプだったなと・・(笑)。さらに、父の病院に付き添ったときも、かわいいお人形を手にした女の子が現れて、和ませてくれました。

どんなときも、小さな幸せの種はあるのです。

小さな奇跡、シンクロニシティが起きているのです。

心が調和に満ちていれば、そのことに気づけるのです。

幸運にも、医療、介護の現場にいる方がとても親切で、患者さんの不安な気持ちを察した対応をしてくれるので本当に感謝です。高齢になると次々に怪我や病気が出て、それを治癒してホッとしたのもつかの間、次の病気が判明するという感じで、介護する側もエンドレスになりやすいので要注意です。医療、介護にはストレスはあるもの。ですが、見方を変えると、両親から引き継いだもの(良いことも悪いことも)を全て見直すよいチャンスだと捉えることもできます。

森羅万象、全てはワンネス。良いことも悪いことも同時に起きているのです。普段から、全体を見る目を持つこと、セルフケアをすること、これが、緊急時の対応にとても役立つと思います。

下記の記事もご覧ください

「セルフケア」を介護に活かす①~カラダと心をゆさぶる~

「セルフケア」を介護に活かす②~”ゆるす”ということ~

「セルフケア」を介護に活かす③~ゆだねて生きる~

 

(株)キャリパース代表
心×才能 可能性を拓く専門家
伊東明子

 

 

 

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